実時求是

自分の身の周り(隣の波)を考えるという隣波考シリーズは普段の生活では目に見えない、意識していない事を、あえて意識して考えてみることをテーマにしています。今月と来月は少し内容の濃いものをお届けします。

サイモス60という情報の世界を説明する事がとても難しい理由は、人間(の脳)が無意識のうちに色々なことを同時に考えたり、処理する能力を持ち合わせているからかもしれません。

例えば車を運転する時、脳は家事や仕事のことを考えながら、目は道路状況やスピードメーター確認し、足はアクセルやブレーキを選び、手はハンドルやクラッチを操作し、皮膚が肌寒いと感知すればエアコンを効かせ、喉が渇けば、運転と同時に飲み物を手にする。人間(の脳)は複数の事を同時に処理することができます。無意識でも環境に調和しようと勝手に努力しています。

その仕組みの謎解きが隣波考です。

※「実事求是(じつじきゅうぜ)」とは中国の古書に書かれている言葉で「事実から、本質や真理を追求する」という意味です。