サイモスプレート

CYMOS BED 2 「私たちは動物です」

電車で移動中にベビーカーに乗った赤ちゃんが熱心におもちゃの携帯電話を口に入れ遊んでいる姿が見えました。この行動が気になって調べてみると、面白い事が書かれていました。諸説あり、十人十色ですから決定的な回答は無いのですが、赤ちゃんは何でも口に入れることによって、

・食べ物を探して、栄養を取ろうとする行為>
・目に見えるものを口に入れ、固さや柔らかさを確認する行為
・唇は敏感で、ものの形状を理解しやすい

こんなことが書かれていて、言葉が理解出来ない段階でも、生命を維持するために本能的にモノを口に入れて確認している時期があることを知りました。そして何時しか言葉を理解し大人に成長します。赤子の時は自らリスクを冒して口にものを入れてまで確認しながら成長したにもかかわらず、大人になると確認どころか、頭(言葉)では分かっていても暴飲暴食を繰り返し、生活習慣病が脳卒中、癌、心臓病の原因というのですから皮肉なことです。

日々の生活で同様の事は沢山あります。生活のほとんどは無意識で動いているかもしれません。人は五感を働かせて危険を察知します。賞味期限を過ぎた食品があれば、目で見て、触ってみて、臭いを嗅ぎ、口に入れて安全かどうかを確かめています。寝ていても寒ければ布団を掛け、暑ければ足で蹴散らしている。こんなことはよくあることですが、脳の恒常性維持機能が正常に働いている程、この無意識も正確に働くようです。

前回「脳が寝ると体は成長や不修復を始める」という話をしましたが、脳と体が高質な眠りを得た時、体は新陳代謝を活発化させ脳の働きは活発になります。一言で言えば「スッキリ目覚める」ということですね。