第2回コラム(病気なのに健康な人、病気でないのに不健康な人)
さて、今回のリビング・サイモスはドクター・シナジーが大きなテーマでした。これはライディックがライディック技術研究所と作った医療サポートのためのシナジーで、一般には扱っていません。ドクター・シナジーは、個人個人のサイモスパターンを採取してそのパターン番号を水に書き込み、一人ひとりに対する適量を割り出して飲み方の指導を行うといった特別な対応をするのですが、アシスト技術でその適量を割り出す際に、不思議な現象を垣間見ることがあります。たとえば今回取材させていただいた五味さんのように、病気をお持ちの方に対するドクター・シナジーの適量が2プッシュであるのに対し、別に病人でもなく、責任のある立場で仕事をしている一見健康そうな人が、20〜30必要だったりするということです。これは一体どういうことか。その謎は、五味さんにお会いして整理がつきました。彼女は精神状態がとても安定しているんです。極端に言うと、ガンであること以外は、健康そのもの。逆にいわゆる普通の人は、病気はないけど不健康なんです。これは日々の生活から過度のストレスを受けていることが、そのままドクター・シナジーの必要量に反映されているんだと思います。代替療法の屋良先生もおっしゃっていました。病気と、健康・不健康は別のものだと。病気を治すこと=健康になることではないと。そのことが本当によくわかった。健康は、病気のあるないではなく考え方で左右される。
病気になって、入院や療養を余儀なくされ寝たきりになると、普通の生活が送れなくなります。そのときに、どうしてこんなことになるんだ、とか、どうして自分だけ、といった気持ちが起こるのがあたりまえです。でも五味さんのような方は、そういう気持ちを通り越して、今あること、目の前のことに感謝ができる人なんだと思います。これはすごいことです。仕事がどうとか生活がどうとか、そういった『欲』が取り去られ、病気そのものと向かい合える。そうできる心を持っているということが、つまり健康なんです。たとえば痛みや自分にとって不都合なことに関して、「なんでわたしが」と思うか、「生きてる!幸せ!」と思うか。病気のあるないではなく、その考え方の違いが、健康か不健康かなんです。
あるがままに感謝しろ
本当に物事に感謝するということは、なかなかできることではありません。病気になったことに対して、あるがままをそのまま受け入れ、戦うというよりも、共に生きていく。病気を自分から切り離そうとするんじゃなくて、一緒に生きていく。ドクター・シナジーを通して考えさせられることというのは、健康ということとピタッとくるんです。本当の健康を求める人に、ピッタリなんです。病気治しではない。もちろん病気を治すには、健康がなければならない。でも何かに依存するのではなく、気づきが起これば、自分から生活環境を整えて、そのままを受け入れる精神状態になれる。この仕事をしていると、出会う方に逆に教えられることがあまりにも多い。本当に幸せだと思います。ここで最近気に入っている言葉があるので紹介しましょう。それはNHKの朝のドラマで、主人公のおばあさんがよく言うセリフ。
「生きているだけでまるもうけ!」