CYMOS60

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サイモス理論

16.群 吸引力

鳥は生まれながらに自然の方向探知機を持っています。ただ、正確な位置の決定は自分で習得しなければなりません。タイランチョウ科の白い翼を持つ鳥は、北欧で卵をかえし、西アフリカで冬を送ります。この鳥のひなをヘルムホルツ、コイルを入れた巣箱で育ててみました。ひなは生後12日間を、磁北が東を向くように、コイルを90度回転させた磁場で追い越しました。北と東を間違えるように細工をしたのです。秋がきた時、鳥達は太陽や星や極光などが見える澄み渡った空の下で、通常の磁気的影響を受けて暮らしましたが、これらの天体の合図を無視して、いつもの移動ルートと直角をなす方向を目指して飛び立ちました。そのまま飛び続けると、凍てつく大西洋の海に落ちて息絶えてしまいます。このような鳥でさえ、ひなの時に洗脳された磁気に支配されるのです。自らのCymosを狂わせてしまうのです。人間の場合も、人工的につくりだされた保護的環境の中で地球の磁場に触れなくなっていると自然のリズムに同調できなくなるのです。私達の体内時計は明らかに、地球や地球の周辺にある太陽系の星のリズムと関係があります。わたしたちは宇宙から発せられる信号に合わせて目覚め、眠り、汗をかき、震え、排尿し、呼吸しています。そのCymosという信号はあまりにもかすかなので、医学がそれを真剣に取り上げるまでには、随分時間がかかりました。

しかし、この数年間で、不眠症、月経不順、時差ボケなどのCymosの混乱からくるストレスに関する研究が次々と発表され、事態は一変しました。1975年マサチューセッツ大学のリチャード・ブラックモアは、バクテリアが磁気感覚を持っているという驚くべき事実を発表しました。彼は、コッド岬の塩分を含む沼地を研究している間に、そこに生息する単純な桿状菌が、顕微鏡のスライドの上で常に北を向いて並ぶことを発見したのです。そして、水面から泥の底にいたる水中では、水の分子が偶然の成りゆきにまかせて、Cymos運動をしていることにもかかわらず、そのバクテリアは地球の磁場の傾きを利用して北を向くと、確信するようになったのです。まもなく、この理論は南半球のリオデジャネイロとニュージーランドの沼地でも、バクテリアと藻類が同じように磁気線に沿って南を向くという報告によって確認されました。北半球のバクテリアは北を向き、南半球のバクテリアは南を向くのです。これも、Cymos現象の一つです。磁気という、Cymosに対するバクテリアの反応なのです。群をなして飛ぶ鳥は大気中の磁気のCymosを感じ取り、移動を続けます。それは卵からひなにかえる際、又は、ひなの状態の時に細胞核のDNAに刷り込まれた大自然のCymos信号の記憶に基づいた行動なのです。人間も、細胞の活動が活発な時期にDNAに刷り込まれた様々な体験的記憶によってその行動は、大きく影響されます。このことから感性のゼネレーション分類が生まれるのです。ビートルズ世代は、今もそのリズムに従順に反応します。プレスリー世代も、ロックンロールというCymosのリズムに、いくつになっても反応してしまうのです。同様に人間は、地球が最も生命力を持っていた時代の大自然のCymosリズムに対して、強い同調欲求を持っています。60kgの体重の人は、約60兆の細胞を持っています。その細胞核には、しっかりと35億年前の海のCymosリズムを特殊な加工を施した照明スタンドで再現するとします。その光に、人間は強い反応を示します。その光を大勢の人が集うパーティ会場のテーブルの中の一台に置いておくと、その光を求めてたくさんの人々が自然にそのテーブルに集まってくるのです。滝の傍らに人が集うのも美しいせせらぎのそばに引き寄せられるように人々が集まるのも水の持つCymosの信号が、人々の細胞内の記憶に大自然の水のもつCymosの信号が、人々の細胞内の記憶に反応するからです。

1.サイモス理論2.魂 空 3.生命 細胞 4.意識 背骨 5.心 ゆらぎ
6.秩序 自己組織化7.情報 潜在能力の育成8.編集 同質の結晶9.創造 臨界点の生命力
10.花 宇宙の花11.水 波紋12.大気 奇跡のバランス 13.光 光の膜14.根茎 根茎の結び
15.房 極小の房16.群 吸引力17.波 地球の呼吸TOP