海水
外洋の海水の塩分濃度は3.3〜3.8(平均3.5)%で、河口付近や雨の多い沿岸域では低く、逆に蒸発の激しい内海や、水分が凍結する氷海では高い。海水中の塩分はすべてイオンに解離しており、うち約80%をナトリウムと塩素が占める。主要なイオンの比率(濃度比)は、塩分濃度にかかわりなくほぼ一定だが、栄養塩類(生物体に必要な窒素、リンなどの酸化物)の量は海域と深さで大きく変化し、通常は深層水で最も濃度が高い。海水には多量(大気中の約60倍)の二酸化炭素が溶けており、生物に取り込まれて炭酸カルシウムの殻や骨を形づくる。炭酸カルシウムは生物体の死と共に海底に沈澱していく(生物学的ポンプともいう)が、一方で大気から新たに二酸化炭素が補充され、地質学的時間内では平衡が保たれている。
(加水分解シルク/PG-プロピルメチルシランジオール)クロスポリマー
加水分解したシルクとプロピレングリコールを付加したシラン化合物からなる架橋型ポリマー。滑らかな感触を有しており、皮膚や毛髪を保護するはたらきがあります。またシリコンと油分の分散安定性を高めるはたらきもあります。
カンゾウ根エキス
フラボノイドやグリチルリチン、グラブリジンなどを含み、ステロイド様作用による抗炎症作用・抗アレルギー作用や保湿効果があります。酸化防止剤や皮膚コンディショニング剤、保湿・湿潤剤として配合されます。
カンゾウ葉エキス
古くから薬用として用いられている、マメ科植物、甘草の根または茎から抽出したエキス。主成分としてグリチルリチン酸を多量に含みます。皮膚に対して抗炎症作用、抗アレルギー作用、解毒作用などがあり、保湿効果も得られる成分です。
クエン酸
天然に広く存在する有機酸の一種で、レモンやミカンなど、柑橘類に多量に含まれている酸味成分です。緩和な酸で、収れんや酸化防止の目的で幅広く化粧品に用いられています。また、生体内代謝に重要な役割を果たしています。
グリセリン
皮脂膜の分解によって微量に生成される皮膚成分で、最も古くから保湿剤として用いられ、非常に吸湿性が強いのが特長です。製品の硬さや粘度を長期間一定に保持したり、柔軟剤として製品ののびやすべりを良くしたりもします。
グリチルリチン酸2K
グリチルリチン酸ジカリウム。甘草の根から抽出して得られるグリチルリチン酸の誘導体で、水によく溶けるという性質をもっています。解毒作用、抗アレルギー、抗消化性潰瘍作用が期待され、医薬部外品の有効成分として認められています。
グリチルレチン酸ステアリル
グリチルレチン酸を油溶性にしたもので、皮膚の消炎およびカブレ防止などの目的で化粧品や医薬部外品に広く使用されます。抗炎症作用、抗アレルギー作用、細菌発育阻止作用、抗消化性潰瘍作用が期待されます。
グルタミン酸Na
生体組織や食品中に存在する、天然タンパク質中の主要成分、グルタミン酸のナトリウム塩。昆布のだし汁のうまみ成分を究明して発見した化合物で、保湿効果にすぐれています。石けん、シャンプー、リンス、基礎化粧品などに使用されています。
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー
アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルとアクリル酸アルキル(C10-30)からなる高分子を網目状にしたものです。保水力が高く、またクリームやジェルの粘度調節などにも用いられています。優れた乳化安定化性も特徴です。
コカミドプロピルベタイン
ヤシ油脂肪酸から得られる両性界面活性剤です。洗浄力が強く、殺菌作用、毛髪の柔軟効果があります。刺激性はほとんどなく、目に染みにくいシャンプー、リンスなどに帯電防止剤、洗浄剤、起泡剤として使用されています。