足利義満が建立した金閣寺は、北山文化を代表する建築物です。黄金に輝く建物が、池に写る美しさはあのアルハンブラ宮殿さえ、及ばない壮麗さがあります。日本の庭園文化は、この北山文化から始まりました。縄文時代1万年間に原日本人は、大自然の営みから生まれた事物すべてを神として崇めてきました。大自然を支えている微生物を神としてきた縄文人は自然を模倣することをしませんでした。微生物の生命の営みを、何よりも優先させるという智の重要性を心から理解できる知識を持つ人は、この世界でもほんのわずかです。微生物が植物の生命を支えていることを、本能的に知っていた縄文人達は、微生物の生命力の豊かな土地を求めて周遊して生活を営みました。これはモンゴルの民や、ネイティブアメリカンにも共通するものです。縄文時代、日本人は、大自然という広大な庭で生きていたといえます。弥生時代以後、日本人は庭を擬似自然の象徴としてつくりあげたのです。庭づくりは、まず風土に「ししおどし」いう水の流れで上下する竹の器の音を、最も快適に響き渡るような位置につくることからはじめられました。その庭の形を、北山文化時代の貴族達は「心」という文字を形態化してつくりあげたのです。心という文字は、3つの点とひと筋の線で描かれています。これは、素粒子の中の3原色としての3つの点、赤・青・黄と気のながれを現すラインとで表現されているのではないでしょうか。ゆらぎの表現、この書でいうCymos Lineです。Cymos Lineが極小世界のクォークの中の三原色につつまれて存在する、それが心を現すのではないかと思います。ここでいう三原色とはまさに光です。3つの光の中央にゆらぎを持つ、それが心なのでしょう。心、それは細胞の極小世界の中の営みがゆらいでいる状態だといえます。60兆の細胞のひとつひとつに心があり、それが全体として波をおこすこと、これがCymosの真理です。心には色がある。このことを追求することは大切です。色、それは美の基礎をなす条件です。色、それはエネルギーそのものでもあります。光が生命のキィーを握っているとすれば、色の状態こ生命のコンディションのすべてを反映するメジャーになり得るのです。ろうそくの火のゆらぎを見ていて落ちつくのは、それが心の動きに似ているからです。同様に体内の細胞もゆらいでいます。平均すると60兆個の細胞でできている人体は、その奥に膨大な量の原子核を持っています。その中の陽子と中性子は、互いに仲のいい恋人のように立場を交換しながらゆらぎを続けています。この双方のバランスをとるのが中間子メゾンです。バランスが最高の状態に達すると、原子核の回りを回っている電子が極小軌道をとります。その電子の軌道のづれによって光が生まれます。細胞の活性化というゆらぎは、このように生まれるのです。絶妙のゆらぎは光を伴うのです。又、光は1秒間に1兆回のゆらぎを持っています。
健康的な人体は、オーラAURAにつつまれています。原子核からバイオフォトンという光を発しているのです。このオーラAURAには色があります。写真として、この色を写しとる技術が生まれています。人体をつつむ色で、その人の性格や心の在り方までを分析す手法も確立されています。細胞の原子核の中の素粒子は、実に自由奔放な生命体です。例えば「あなたはこんな性格ですね」と決めつけられると「いいえ、わたしの性格はそんな言葉では言い表せませんよ」と言ってサラリと身を交わしてしまいます。生命体は、決めつけられて枠にはめられる事を拒否するのです。それは私達の心も同じです。心は、私自身でありながらもうひとつ別の独立した意識を持っています。私達は、自分の心を客観的に見るくせがあります。「心が痛む」という想いを持っていることは、心を独立したものとして捕らえている証拠です。物の時代から心の時代だといわれています。それは、表面観の時代から内面性の時代という捕らえ方ができるでしょう。内面性とは、体内を構成する60兆個の細胞に現されるように内面にある動物性への着目です。
細胞の極小の世界にも、大宇宙の律動と同様の営みがあるということへの関心の高まりこそ心の時代の真の意味です。それは免疫という、私達が体内に抱え持っている第三の機能にも言及することができます。免疫とは異物に対する抵抗を示す特性をもっています。細胞の記憶にない新奇性を持つ物質を拒否しようとする生体反応です。だから免疫力のことを西洋の人々は軍隊と考えました。都市に侵入する蛮族を食い止める防衛軍のように形容したのです。悪性菌の伝染による大量死亡の歴史を数多く持つ西洋社会は、最終的に抗生物質という菌の天敵を開発しました。皮肉なことに、抗生物質の完成が、逆に悪性菌をこの地球に増加させる結果になったのです。免疫力という危険な能力と機能を体内に持っていることを私達は、もっとよく知る必要があります。なぜなら、免疫力が災いしてひきおこされる病こそ、現代病とよばれるものだからです。
花粉症という現代病は、免疫力の誤作動です。生体には決して悪くない花粉を吸い込んだ時に体内の免疫力が、悪性と判断して出動し戦闘し、体内を戦場化することによって、数々の不快な症状を引き起こすのです。
花粉の場合は、判りやすいのですが、様々な微生物までも誤解の対象になっていることがあります。原因不明の炎症や体調不良が、この免疫の誤解である自己免疫症から生まれていることが多いのです。まず生体という私自身があり、次に意識や心という客観的存在があり、それに対して免疫力は第三の自己だといえるでしょう。心が閑息すると病気になるというのも細胞そのものが意識の作用によって敏感に反応するからです。まして、免疫力は心の安定と密接な関係もあるのです。
1.サイモス理論 | 2.魂 空 | 3.生命 細胞 | 4.意識 背骨 | 5.心 ゆらぎ
6.秩序 自己組織化 | 7.情報 潜在能力の育成 | 8.編集 同質の結晶 | 9.創造 臨界点の生命力
10.花 宇宙の花 | 11.水 波紋 | 12.大気 奇跡のバランス | 13.光 光の膜 | 14.根茎 根茎の結び
15.房 極小の房 | 16.群 吸引力 | 17.波 地球の呼吸 | TOP