「真の智」は、常に極限状態のわずかな隙間に生まれおちます。21世紀という時代の光は、智がどれだけ高い価値を持つかを、知悉として感得している人々のところにのみ射し込むでしょう。感じて応じる智の次元、すなわち感応性のカースト制度現象が、世界中で暗黙の内に進んでいます。利が極に集中してしまうという現象が進行しているのです。人々に、世界がどう動いているかを、いち早く知らせ、個と個が自由に情報を交わすことのできる地球情報網社会が始まっています。ただ、情報は刻々と酸化します。腐食するのです。情報を生み出す源に位置することのできる人々は、この酸化の速度を調整することができます。これらの人々にのみ、社会の利は環流するのです。と、いうことは、情報に左右されるのではなく、自らが左右の極を知り尽くし、間脳の中の視床下部からの直観力が生み出す未来予測智を心の基盤として、情報を読み、編むことにこそ価値があります。宇宙の生命のすべては、絶え間なく回転し循環しているという円環的な考え方は、21世紀の地球社会の共通認識になるでしょう。地球上の総ての物質は、刻々と酸化を続けるという宿命を背負っています。これを熱力学の第二の法則といいます。天然物の場合、酸化の極に達すると、還元して土に戻ります。死んですぐ蘇生するのです。ただ、人工で造られたナイロンや塩化ビニールは土に返らず、地球上のゴミとなって残ります。還元しないのです。
これが今日の地球の汚染の元凶です。酸化の臨界点を還元させる極智を集約した事業は国際的価値を持ちます。1993年度の年頭の演説でクリントンは環境改善技術による世界戦略を発表しています。ただ、これらの抗酸化の術の元型の多くは、日本人によるものなのです。酸化から還元の極小の時間内で原子は転換し、死は生を得るのです。それは原子核内の中間子が総てを調整するからです。この中間子論の糸口は湯川秀樹博士の直観によるものです。極小の原子核内の世界では、陽子と中性子と中間子が奇跡的な智をはたらかせるのです。奇跡は常に極小の世界でおこります。超ミクロの原子核内の奇跡の連鎖が、地球の酸化を還元に変えるのです。こんな時代には、超未来的で一見、不思議な極小実験店の店頭からはじまった商品企画の智が連鎖して、業界の酸化を還元させるかもしれないのです。それには、まず、極を求めるエナジーを遺伝子に備えた若者達との出会いを仕掛けることです。最も進化しやすい構造とは極小のエネルギーで、自らの未来に影響を与えることのできる構造の事です。体内の酸化(老化)を還元に変えるのも、人体の細胞の奥の極小の世界の動きの変化が総て掌握しているのです。極は人間力による進化なのです。今、私達は、まず極を知り尽くすことを目指すべきです。それにはまず第一段階として、相反する2つの極を知ることです。それは、大宇宙の循環と人体の原子核内の循環を意味する場合もあります。壮大な理想と、苛酷な現実のことであるかもしれません。高次元のテクノロジーと究極の名人芸の比較も視野に入れるべきでしょう。世界中の大衆に普及させるモノと、道を極めようとするマニアの好むモノの2つを同時発想することも必要でしょう。これらの相反した極にも必ず共通項があり、又、接点があります。それを原子核内の中間子のように、又、絶妙の時流との抱擁を知り尽くしている触媒術師のように、「真のデザイナー」のように、社会の極の欲求を的確に読む創費状況設定者のように、これらの極を結びつける愛にこそ、真の智があると考えられます。それは、超作品と超製品の接点捜しを意味します。その智を社会が求める価値に還元させる技術として完成させることを理念とすべき時だと思います。私達は今、極智価創造企業を目指す時代に突入したのです。
1.サイモス理論 | 2.魂 空 | 3.生命 細胞 | 4.意識 背骨 | 5.心 ゆらぎ
6.秩序 自己組織化 | 7.情報 潜在能力の育成 | 8.編集 同質の結晶 | 9.創造 臨界点の生命力
10.花 宇宙の花 | 11.水 波紋 | 12.大気 奇跡のバランス | 13.光 光の膜 | 14.根茎 根茎の結び
15.房 極小の房 | 16.群 吸引力 | 17.波 地球の呼吸 | TOP